入居者の問題

入居者に関する問題

入居者の問題で最も困るのが家賃の滞納です。特に文化住宅や長屋の場合、入居者は高齢化し、国民年金や生活保護をもらっている方が増えています。
国民年金や生活保護の受給で暮らしていると裕福な生活を送ることはできず、日々の暮らしに追われています。家賃として確保していたお金も生活費に充当されることもあります。そうなると家賃の回収ができなくなり、滞納が続くと立ち退きをさせなければならないというように、余計な手間がかかるだけでなく、退去した後の原状回復費も必要になります。収入が減少した上に、さらに出費がかさむことになります。

次に困るのが、独居老人の問題です。独居老人が入居している場合、一番困るのは孤独死です。死後一週間も放置された状態になると、臭いやシミがひどく特殊洗浄しても取れないことがあります。そうなると、その部屋を貸し出すことができなくなります。
このような状態をなくすためには、定期的な見回りが必要になります。大家さんが定期的に声をかけたり、管理会社が見回りに行ったりなど、孤独死を長期間放置しない仕組みが必要ですが、残念ながら独居老人を見守る仕組みを持っている管理会社はほとんどありません。現在の入居者はどんな状況なのか、しっかりと見直すことをお勧めします。

事例

入居者の高齢化と家賃滞納への対策

独居老人の入居

入居者が高齢化し、独居老人も入居しています。家賃の滞納はないので明け渡し請求もできません。見守りができればよいのですが、今のところそのようなシステムはありません。
対策として、週に一度は家主の私が声をかけに行っています。

家賃滞納

長年住んでくれている入居者が高齢になり、収入も減って家賃の滞納が増えるようになりました。
対策として、保証人に請求を出すようにしました。